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ティーを変えると飛ぶのか。10球ずつ交互に打って測った結果、答えは「わからない」でした
「このティーに変えたら5ヤード飛びました」。ゴルフを始めて5年、こういう話を何度も聞きました。本当かどうか、測ってみました。
結論から書きます。10球ずつ打った範囲では、差があるともないとも言えませんでした。そして測ってみて分かったのは、飛距離が変わったかどうかは、10球やそこらでは人間には判定できない、ということでした。
測り方
- 同じ日・同じ練習場・同じボール・同じクラブ(Qi10 Max 9度)
- ティーA(いつもの)→ ティーB(新型)→ A → B と交互に、各10球
- 計測機:★REPLACE-DEVICE
交互に打つのには理由があります。先にAを10球、次にBを10球と打つと、後半は体が温まっている分だけ有利になります。ティーの差ではなく「疲れ」と「温まり」の差を測ってしまう。だから交互にします。
結果
| ティーA | ティーB | |
|---|---|---|
| 球数 | 10 | 10 |
| 平均キャリー | ★251.6 y | ★249.8 y |
| ばらつき(標準偏差) | ★7.2 y | ★8.3 y |
| 最大−最小 | ★26 y | ★23 y |
| 左右の中心 | ★左 2.7 y | ★左 6.6 y |
| 9割が収まる左右の幅 | ★28.0 y | ★44.3 y |
差は ★−1.8ヤード。ティーBのほうがわずかに飛んでいません。ただし、この数字に意味はありません。理由は次のとおりです。
同じティーで同じように振っても、1球ごとに★7〜8ヤードは散ります。その中の「1.8ヤードの差」は、拾える大きさではありません。
統計で言うと、差の95%の範囲は ★−9.1 〜 +5.5ヤード。プラスにもマイナスにも転ぶ範囲なので、どちらが飛ぶかを決められない状態です。この差をこのばらつきの中で見分けるには、★各301球が必要でした。
10球の生データ
| # | ティーA キャリー | 左右 | ティーB キャリー | 左右 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ★— | ★— | ★— | ★— |
| 2 | ★— | ★— | ★— | ★— |
| 3 | ★— | ★— | ★— | ★— |
| 4 | ★— | ★— | ★— | ★— |
| 5 | ★— | ★— | ★— | ★— |
| 6 | ★— | ★— | ★— | ★— |
| 7 | ★— | ★— | ★— | ★— |
| 8 | ★— | ★— | ★— | ★— |
| 9 | ★— | ★— | ★— | ★— |
| 10 | ★— | ★— | ★— | ★— |
いちばん伝えたいこと
私たちが練習場で「このティーは飛ぶ」と感じるとき、根拠にしているのはたいてい1球か2球です。
1球のナイスショットは、ばらつきの上振れかもしれません。上のデータで言えば、ティーAの一番飛んだ球は★264ヤード、一番飛ばなかった球は★238ヤード。同じティー、同じクラブ、同じ日で26ヤードの幅があります。
この幅の中から都合のいい1球を取り出せば、どんなティーでも「飛ぶ」と言えてしまいます。
もうひとつ気づいたこと
飛距離では差が出ませんでしたが、左右のばらつきには違いが見えました(9割が収まる幅:★28.0y と ★44.3y)。
これも10球では断定できません。ただ、次に測るなら飛距離ではなく方向だ、という見当はつきました。スコアに効くのは、たぶんこちらです。
まとめ
- ティーを変えても、10球では飛距離の差は判定できなかった
- 1球ごとのばらつき(★7〜8ヤード)のほうが、ティーの差よりずっと大きい
- 「飛ぶようになった」と感じたら、まず10球測ってみてください
- 測るなら、交互に打つこと
同じ手順を試したい方へ