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レビューテーラーメイド Qi4D ドライバー レビューQi4D・MAX・LS・MAX LITE を、作りと数字で採点
更新:2026年10月5日広告を含みます
ゴルフギアを研究しているオタクが、ヘッドの素材・構造・重さの配置と、公式スペック、第三者の計測・試打記事を突き合わせて、良いところより先に弱点を書きます。
ギアオタクの結論 総合 ★★★★★ 3.8 / 5
「ウェイトとシャフトを自分で詰められる人なら、値下がりした今が買いどきの一本」。Qi35 から買い替えても、飛距離が伸びるとは限りません。
買っていい人
- ヘッドスピード43m/s以上で、スピンを抑えた強い球が欲しい人(Qi4D)
- 値下がりした大手の2026年モデルを買いたい人
- 試打してシャフトとウェイトを選べる人
見送るべき人
- Qi35 で満足していて、飛距離アップだけを期待する人
- スライスに悩み、つかまりを最優先する人
- ヘッドスピード45m/s未満で LS を選ぼうとしている人
1分で読む Qi4D の評価
4機種すべてにウェイトが付いて、実売は定価の約4割引まで下がっています。いじれる所が多いヘッドが好きな私には、たまらない作りです。中身と値段の釣り合いは、今がいちばん良い時期だと見ています。
良い点
- 4機種すべてに可動ウェイト。MAX 系に付いたのは同社で初めて
- ライ角は4度アップライトまで動かせる
- ヒール側に当たってもスピンが安定する、という GDO の試打
- 顔が Qi10 の頃のシャープな形に戻った、という評価が多い
- 定価107,800円に対して、価格比較サイトの最安は65,534円(9月14日)
イマイチな点
- 飛距離は前作 Qi35 と同じ、という計測がある(松尾好員氏)
- 組み合わせが多くて迷う。レンチは付かず、ウェイトも別売
- 実測の慣性モーメントは前作より下がった(Qi4D で5,355→5,095)
どれを選ぶか
4機種とも460cc・45.5インチ・107,800円。見る所は、重いウェイトがどこにあるかです。
- Qi4D:4つのウェイトで球筋を自分で詰めたい人
- MAX:芯を外したときのブレにくさと、球の高さが欲しい人
- LS:スピンが多くて吹き上がる人。ヘッドスピード45m/s以上が前提(GDO)
- MAX LITE:約275gの軽さで楽に振りたい人。目安は40m/s未満(松尾好員氏)
Qi35 で満足している人が、飛距離のためだけに替えるのは勧めません。
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この記事の内容
結論:私ならこう選ぶ
「ウェイトとシャフトを自分で詰められる人なら、値下がりした今が買いどきの一本」。Qi35 から買い替えても、飛距離が伸びるとは限りません。
弱点をひとつ挙げるなら「飛距離は前作並み、という計測がある」です。
モデルの違いと選び方
4機種とも460cc・45.5インチ・107,800円で、ここに差はありません。私が作りを見て最初に比べるのは、重いウェイトがどこにあるかです。前にある LS は低スピンで操作向き、後ろにある MAX は曲がりにくさ寄りで、Qi4D はその中間を4つのウェイトで自分で詰めるモデル。振る力に不安があるなら、クラブ自体を約275gまで軽くした MAX LITE から見てください。
Qi4D(ノーマル)
ウェイトを自分で詰めたい人向け
- 4つのウェイトで球筋を自分で細かく詰めたい人
- スピンもつかまりも「中くらい」から調整を始めたい人(公式サイトの傾向表で中スピン・つかまり中)
- ヘッドスピード45m/s前後の人(みんなのゴルフダイジェスト 松尾好員氏の見立て)
選ばない方がいい人
- 買ったままの状態で合わせたい人(組み合わせを詰める前提の設計)
- 軽いクラブで楽に振りたい人(標準で約308g)
Qi4D MAX
向いている人
- 芯を外したときのブレにくさと直進性を重視する人(公式は「高MOI設計」=慣性モーメントが大きく、芯を外してもヘッドがぶれにくい)
- 後ろの重さを活かして球を上げたい人
- MAX 系でもウェイトで調整したい人(MAX 系で初搭載)
選ばない方がいい人
- 低スピンの強い球で飛ばしたい人(→ LS)
- 強いスライスをヘッドだけで直したい人(試打記事ではつかまりは控えめという評価もあるので、試打で確認を)
Qi4D LS
向いている人
- スピンが多すぎて球が吹き上がる人(公式はシリーズで最も低スピンと説明)
- 伝統的なツアー形状で球を操りたい人
- ヘッドスピード45m/s以上の人(GDO 新製品レポートの評価)
球が上がりにくい人は避けたい
- 球が上がりにくい人
- 近くの量販店で気軽に買いたい人(販売店が限られる)
- つかまりが足りずに右へ行きやすい人(公式の傾向表でつかまり低)
Qi4D MAX LITE
振る力に不安がある人向け
- 軽いクラブで楽に振って飛ばしたい人(シリーズ最軽量)
- 右へのミスが多く、つかまる球が欲しい人
- ヘッドスピード40m/s未満の人(松尾好員氏の見立て)
こんな人には合わない
- ヘッドスピード42〜43m/s以上の人(吹き上がりやすいと松尾好員氏が指摘)
- 左利きの人(左用の設定なし)
新しい作りと、メーカーが説明する効果
フェースロールデザイン+60層カーボンツイストフェース
作り:フェースを縦方向に少し丸くした新しい形(ロール)と、60層に重ねたカーボンのフェース。
メーカーの説明:フェースの上下に当たったときのスピン量(ボールの回転数)のばらつきを抑え、弾道が安定する。トウの上側・ヒールの下側に当たったときの弾道を整え、左右の方向のばらつきを減らす、とメーカーは説明しています(効果の数値は非公表)。
大きくなった貫通型スピードポケット
作り:ソールの前側に空けた溝(スピードポケット)を、前作より大きくした新設計。
メーカーの説明:フェースの下側に当たっても、ボール初速(打ち出された瞬間の球の速さ)を保ちながら余分なバックスピンを抑え、芯の広さ(スイートエリア)を広げる、というのが公式の説明です。
7075鍛造アルミのフレーム(MAX・MAX LITE)と、全モデルの可動式TASウェイト
作り:MAX と MAX LITE は本体の骨組みをチタンから軽いアルミに変更(MAX LITE は同社初の「脱チタン」)。浮いた重さで、4機種すべてに付け外しできるウェイトを付けた。
メーカーの説明:MAX・MAX LITE にウェイト調整が付いたのは同社の MAX 系で初めて。別売りのウェイトと組み合わせて、全モデルで弾道の高さやスピン量を細かく調整できる、と説明しています。
REAX(リアックス)シャフト
作り:20年分・1,100万件以上のドライバーショットのデータから、スイング中のフェースの開閉の量で3タイプ(HR・MR・LR)に分け、それぞれに合わせて三菱ケミカルと作ったシャフト。
メーカーの説明:自分のタイプに合うシャフトを使うことで、ミート率(芯に当たる度合い)・ボール初速・再現性が上がり、ヘッドスピードと飛距離の向上につながる、としています。
6つの観点で採点
| 観点 | 採点 | 理由(作りと数字から) |
|---|---|---|
| 飛距離の設計 | ★★★★★ 3.5 | まさ氏の計測で前作比+4.6y。一方、松尾好員氏は「飛距離性能・反発性能とも前作と同じ」 |
| 曲がりにくさ | ★★★★★ 3.5 | Qi4D の実測MOI 5,095 は標準以上。ただし前作(5,355)より下がり、MAX も5,999→5,702 |
| 打感・打音 | ★★★★★ 3.5 | 「フェースに乗る」と「少し硬め」「打音がイメージより高い」で割れる |
| 操作性 | ★★★★★ 4.0 | 4つのウェイトで球筋と打ち出しを大きく変えられる(松吉宗之氏) |
| 調整機能 | ★★★★★ 4.5 | 全モデルに可動ウェイト、ライ角は4度アップライトまで。ただしレンチは付属しない |
| 価格の納得感 | ★★★★★ 4.0 | 定価107,800円。価格比較サイトの最安は Qi4D 65,534円・MAX 63,800円(9月14日) |
ギアオタクの目で見る作り
新しいヘッドを見るとき、私はまずフェースの周りにどんな素材を使ったかを確かめます。ここが変わると、重さの配り方がまるごと変わるからです。Qi4D はリングが7075鍛造アルミになり、MAX と MAX LITE はフレームもアルミになりました(公式リリース)。前作 Qi35 は4機種ともチタンフレーム+カーボンのリングでした。フェースは60層のカーボン、クラウンとソールもカーボンです。
アルミは軽いので、浮いた重さ(GDO の解説で約5g)をウェイトに回せます。今作はその重さを全モデルの可動ウェイトに使い、ウェイト次第でスピンが約300回転変わるという説明もあります。ギアオタクの目には、ここが長所にも注意点にも見えます。調整の幅が広いぶん、買ったままの状態が自分に合うとは限りません。組み合わせを詰める前提のクラブです。
重心は全体に浅く、スピンが少ない方向へ振られています。実測の慣性モーメントは Qi4D が5,355→5,095、LS は4,640→4,066 と前作より下がりました(松尾好員氏)。まさ氏の計測でも9度で打ち出し11.8度と、前作より約2度低い弾道です。やさしさを少し削って、強い球の側に寄せた作りだと私は読んでいます。
気になる点
1. 飛距離は前作並み、という計測がある
クラブ設計家の松尾好員氏は、Qi4D の飛距離性能も反発性能も前作と同じと計測しています。GDO のユーザーにも「飛距離は Qi35 と同程度」「普通に飛んで普通に曲がる」という声があります。まさ氏の計測では前作より約4.6y伸びており、結論は計測者で割れています。飛距離のためだけに Qi35 から替えることを、私は勧めません。
2. シャフト・ロフト・ウェイトの組み合わせ選びが難しい
GDO のユーザーから「純正 50SR は柔らかすぎた」「組み合わせが多すぎて迷う」という声が出ています。まさ氏は、純正 HR(赤)は先端が動きやすく左へのミスに注意と指摘しています。レンチは付属せず、ウェイトも別売です。これだけ選択肢があれば、迷うのが普通です。私なら試打の場でシャフトを先に決め、ウェイトはそのあとに触ります。
3. モデルごとに合うヘッドスピードの幅が狭い
LS は GDO で「じゃじゃ馬」、ヘッドスピード45m/s以上が前提。MAX は前作の「10K」の看板を下ろし、GDO のユーザー評価はシリーズ最低の3.9(31件)。MAX LITE は松尾氏がヘッドスピード42〜43m/s以上だと吹き上がると指摘しています。
それでも評価できる点
顔が Qi10 の頃のシャープな形に戻ったという評価が多く、ヒール側に当たってもスピンが安定する(GDO)、左右・前後のブレが少ない(まさ氏)という計測もあります。GDO のユーザー評価は91件で4.3。発売から8か月で実売が大きく下がり、中身と値段の釣り合いは、今がいちばん良い時期だと私は見ています。
前作・ライバルとの数字の差
| 項目 | 前作 Qi35 | Qi4D |
|---|---|---|
| リング | カーボンコンポジット | 7075 鍛造アルミ |
| 可動ウェイト | コア・LS のみ | 全モデル |
| 実測MOI(コア) | 5,355 | 5,095 |
| 実測MOI(MAX) | 5,999 | 5,702 |
| 実測MOI(LS) | 4,640 | 4,066 |
合う人・合わない人と、代わりの候補
メーカーは対象ヘッドスピードを示していません。松尾氏の見立てでは Qi4D・MAX・LS とも45m/s前後の人がタイミングを取りやすく、MAX LITE は40m/s未満の人向けです。その間にいる人は、どちらの見立てにもはまりきりません。私なら、軽い MAX LITE で球が吹き上がらないかを先に確かめます。4機種の数字は Qi4D ドライバーの違い で比べています。
よくある質問
Qi35 から Qi4D に買い替える価値はありますか?
飛距離の伸びは計測によって「前作並み」から「約4.6y」まで割れています。飛距離だけが目的なら急ぐ理由は小さく、ウェイトで球筋を細かく合わせたい人や、値下がりした今に新しく買う人に向きます。
Qi4D MAX はやさしいですか?
慣性モーメントは大きい部類ですが、前作 Qi35 MAX より下がり、GDO では「甘やかさない MAX」と表現されました。つかまりは控えめなので、スライサーは試打してから選んでください。
Qi4D ドライバーのヘッド重量は?
当サイトが確かめた公式のスペック表に、ヘッド単体の重さは載っていません。載っているのはクラブ全体の重さで、標準が約308g、MAX が約306g、LS が約310g、MAX LITE が約275gです(標準シャフトを付けた状態)。動かせるウェイトは、標準が前4g×2+後9g×2、MAX が前4g+後13g、LS が前15g+後4g。ヘッドの重さを変えたいなら、このウェイトの入れ替えで調整します。