タイトリスト GTS ドライバー 評価レビューGTS2・GTS3・GTS4 を、作りと数字で採点
更新:2026年10月5日広告を含みます
ゴルフギアを研究しているオタクが、ヘッドの素材・構造・重さの配置と、公式スペック、第三者の計測・試打記事を突き合わせて、良いところより先に弱点を書きます。
ギアオタクの結論 総合 ★★★★★ 3.9 / 5
「芯を外しても飛距離が揃う。ここまでミスに強くて、調整もきくドライバーは貴重です」。GTS2 と GTS3 は、かなりの名器だと思っています。一発の飛びより、18ホールの平均を上げたい人の一本です。
買っていい人
- ヘッドスピード40m/s以上で、打点のばらつきによる飛距離の差を減らしたい人(GTS2)
- 左へのミスを消したい人(GTS3)
- 低スピンで強い球を打てる人(GTS4)
見送るべき人
- 強いスライサー(GTS2 でもつかまりが足りないという評価)
- 前作 GT2・GT3 で満足している人
- タイトリストらしい低く締まった打音を期待する人
1分で読む GTS の評価
GTS2 と GTS3、めちゃ良い。かなり名器だと思っています。派手に飛ぶクラブではないです。ミスしたときに飛距離が落ちにくい。そこに全部を振った作りで、私はそこが好きです。
良い点
- 打点がずれても、初速とスピンが揃う
- ウェイトとホーゼルで細かく調整できる
- GTS4 が460ccになって、低スピンなのに構えやすい
- 3機種の違いがはっきりしていて選びやすい
イマイチな点
- 芯を外すと音が硬い。金属っぽく響くという声がある
- 芯で当てたときの飛距離は、前作 GT2 とほぼ同じ
- 前作より7,700円高い
GTS2 か GTS3 か
私がいま迷っているのが、ここです。ロフトは両方とも8・9・10・11度、値段も同じ115,500円。違うのは顔と、球の出方です。
| 比べる所 | GTS2 | GTS3 |
|---|---|---|
| 顔 | GTS3 ほど小ぶりではない | 小ぶりで、フェースが縦に厚い |
| 球 | 高く上がる・中スピン | GTS2 より打ち出しとスピンを抑える |
| ウェイト | 前11g・後5g(前後を入れ替えられる) | 前はレール式8g・後5g(つかまりを調整できる) |
| 振る速さの目安 | 公式の目安はなし | 40m/s以上(GDO の試打での目安) |
GDO の試打では、ヘッドスピード40m/sの人が GTS3 を打つと右に出て、GTS2 より10ヤード以上短くなっています。振る速さが足りないと、GTS3 の良さは出にくい。ここははっきりしています。
打点がばらつく日がある人、球を上げたい人は GTS2。左のミスを消したい人、小ぶりな顔で構えたい人は GTS3。迷ったら GTS2 から打つのが順番だと思います。GTS3 に行くのは、GTS2 で球が上がりすぎた人です。
どこで買うと安いか楽天市場・2026年10月5日 10:17 時点
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この記事の内容
結論:私ならこう選ぶ
「芯を外しても飛距離が揃う。ここまでミスに強くて、調整もきくドライバーは貴重です」。GTS2 と GTS3 は、かなりの名器だと思っています。一発の飛びより、18ホールの平均を上げたい人の一本です。
弱点をひとつ挙げるなら「芯を外したときの音と打感が硬く、金属的」です。
モデルの違いと選び方
GTS2 → GTS3 → GTS4 と数字が大きくなるほど、スピンと打ち出しを抑えやすくなります。3機種とも460cc・45.5インチ・同じ価格なので、選ぶ基準は今のスピン量にほぼ絞れます。役割で言えば、GTS2 が許容性(ミスへの強さ)、GTS3 が弾道の調整、GTS4 が低スピンの飛距離。11度が要る人は GTS4 に設定がないので、GTS2 か GTS3 から選んでください。
GTS2
打点がばらつく人に
- 打点がばらついても安定させたい人(公式は高い許容性と説明)
- 球を高く上げたい人(高弾道・中スピン設計)
- 11度のロフトが必要な人
選ばない方がいい人
- スピンを減らして低く強い球にしたい人(→ GTS3・GTS4)
- コンパクトで縦に厚いフェースの形で構えたい人(→ GTS3)
GTS3
向いている人
- スピードと弾道を細かくコントロールしたい人
- GTS2 より打ち出しとスピンを抑えたい人(公式の説明)
- ヘッドスピード40m/s以上の人(GDO 西川みさとプロの試打での目安)
選ばない方がいい人
- ヘッドスピード40m/s未満の人(同上)
- 大きく安心感のある形が好きな人
GTS4
向いている人
- スピンが多すぎて飛距離をロスしている人(公式はシリーズで最もスピンを抑えやすいと説明)
- 低スピンモデルでも前作より許容性が欲しい人(460cc化で向上と説明)
球が上がりにくい人は避けたい
- 球が上がりにくい人(ロフトは10度まで)
- 自分で球を上げる力に自信がない人(GDO の試打記事では、自分で球を上げられる人向けと評価)
新しい作りと、メーカーが説明する効果
スプリット・マス・フレーム+フルサーモフォームボディ
作り:本体を独自の樹脂(マトリックスポリマー)で広く覆った構造。樹脂の使用量は前作 GT の2倍(13g→26g)で、表面積の約60%を占めながら重さはヘッドの13%。
メーカーの説明:浮いた重さを後方と、低い前方に分けて置くことで、慣性モーメント(芯を外したときのヘッドのぶれにくさ)を高めつつ、スピードと打ち出しの条件を整える、と説明しています。樹脂は好まれる打音・打感のためでもある、としています。
スピード・シンク・フェース
作り:フェースの外周に厚い支えを置き、上部の支えのリングは開いた形にし、場所ごとに厚さを変えたフェース。
メーカーの説明:芯で打ったときのたわみと反発を大きくし、フェースの上側で打ったときのボール初速を上げ、フェース全体で初速の落ち込みを抑えてスピンを安定させる、と説明しています(効果の数値は非公表)。
デュアル・ウェイト・システム
作り:GTS2 は前後に置いた平らなウェイト(標準 前11g/後5g)、GTS3・GTS4 は前方のトラックウェイト8g+後方の平らなウェイト5g。
メーカーの説明:ウェイトを入れ替えて重心を後ろへ動かすと、打ち出し角とスピン量を増やせる、としています。
エアロダイナミクス(空気抵抗の低減)
作り:GTS2 と GTS3 は前作よりヘッド後ろ側(テール)を高くし、クラウンからソールへの空気の流れをつなげた形。
メーカーの説明:狙いは空気抵抗を減らしてヘッドスピードを上げること。空力を優先すると重心が高く後ろに行きやすいが、浮いた重さでそれを補った、と説明しています。
6つの観点で採点
| 観点 | 採点 | 理由(作りと数字から) |
|---|---|---|
| 飛距離の設計 | ★★★★★ 4.0 | 芯で当てたときは前作 GT2 と同等(Golf Monthly)。打点がずれたときに初速が落ちにくく、飛距離が揃う(GDO) |
| 曲がりにくさ | ★★★★★ 4.5 | GTS2 の実測MOI 4,797(ウェイト入替で5,056)。打点がずれても初速とスピンが安定(GDO)。試打と海外誌で評価が一致 |
| 打感・打音 | ★★★★★ 3.5 | 芯で打てば問題なし。芯を外すと金属的に響くという指摘がある(Golf Monthly)。「柔らかい」という声もあり、評価は割れる |
| 操作性 | ★★★★★ 4.0 | GTS3・GTS4 は前方トラックのウェイトでつかまりを調整できる |
| 調整機能 | ★★★★★ 4.5 | SureFit ホーゼル+前後の入れ替えウェイト、別売ウェイト3〜15g |
| 価格の納得感 | ★★★★★ 3.0 | TENSEI 装着で115,500円(前作比+7,700円)。価格比較サイトの最安は約101,600円。3機種とも同じ値段で選べる |
ギアオタクの目で見る作り
いちばん大きく変わったのはボディです。独自のポリマー(樹脂)を使ったフルサーモフォームボディで、表面積の約60%を覆い、質量はヘッドの13%です(タイトリスト公式リリース)。前作 GT は樹脂がクラウンだけでしたが、GTS は後方まで360度を覆い、金属を残したのはヘッドの前後だけです(GDO・ALBA の解説)。
金属を減らして樹脂で覆えば、浮いた重さを自由に配れます(米国の開発者は約30g と説明)。その代わり、ヘッドの響き方が変わる。ギアオタクとして私が気にするのは、こちらです。芯で当たったときは問題なくても、トウやヒールに当たると空洞っぽく響く、という海外の指摘があります。原因の推測は Golf Monthly の筆者によるものですが、この作りから見て筋は通っています。
ウェイトは GTS2 が前11g/後5g、GTS3・GTS4 が前方トラック8g/後5g。GTS2 は前後を入れ替えると実測の重心深度が39.7mm→42.7mm、慣性モーメントが4,797→5,056に変わります(GDO 松吉宗之氏)。メーカーはヘッド重量・総重量・バランスを公表していないので、組んだあとの重さは店で確かめてください。
気になる点
1. 芯を外したときの音と打感が硬く、金属的
Golf Monthly は GTS2・GTS4 とも芯を外すと前作より「clangy(カンカン響く)」と指摘。GDO の西川みさとプロは GTS2 の打感を「やや硬め」、打音を「金属的」、ユーザーからも「低くバシュっという音でなく金属音が少し入った」という声があります。「柔らかい」という声もあり、評価は割れます。
2. 「やさしくなった」は前作との比較の話
GDO のシオさん(HS40)が GTS3 を打つと右に曲がり、GTS2 より10y以上短くなりました。西川プロは GTS3 に「最低でも40m/s以上」、谷口拓也プロは GTS4 の寛容性を3.5点としています。GTS2 でも、強いスライサーにはつかまりが足りないという意見があります。
3. 値上げに見合う、芯の飛距離アップは小さい
定価は7,700円上がりましたが、Golf Monthly は芯で当てたときの数値が GT2 と「ほぼ同じ」。GDO のユーザーにも「前モデルと変わらない」「GT3 と性能的にはほぼ同じ」という声があります。手が入ったのは、ミスしたときの安定のほうです。
それでも評価できる点
打点がずれても初速とスピンが安定するという評価は、GDO の試打と海外誌で一致しています。GDO のユーザー評価は GTS2(28件)・GTS3(11件)とも4.5。GTS4 は「LS モデル=難しい、という概念を覆す」(西川プロ)、「シリーズで一番構えやすい」(谷口プロ)と評価されました。当たり外れの差を小さくしたい、ある程度振れる人には、値段に見合う作りです。
前作・ライバルとの数字の差
| 項目 | 前作 GT2 | GTS2 |
|---|---|---|
| 定価(TENSEI 装着) | 107,800円 | 115,500円 |
| 樹脂の範囲 | クラウンのみ | 全周(表面積の約60%) |
| 重心深度(実測) | 40.9mm | 39.7mm |
| 重心距離(実測) | 39.8mm | 38.0mm |
合う人・合わない人と、代わりの候補
メーカーはヘッドスピードの目安を示していません。試打記事では、GTS3 は40m/s以上、GTS4 は自分で球を上げられる人向けとされています。替える意味が大きいのは、打点が散らばって飛距離が揃わない人です。芯に当たることが多い人なら、前作との差は小さいと私は考えます。3機種の違いは GTS ドライバーの違い で比べています。
よくある質問
GTS2 と GT2 の違いは?
樹脂の範囲がクラウンだけから、ヘッドの全周(表面積の約60%)に広がり、前後を入れ替えられるウェイトが付きました。定価は7,700円上がっています。芯で当てたときの数値は前作とほぼ同じという海外の評価があります。
GTS はやさしいドライバーですか?
前作よりミスに強くなりましたが、他社の MAX 系ほどの助けはないという試打評価です。いちばんやさしい GTS2 でも、強いスライサーにはつかまりが足りないという意見があります。