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ユーティリティの選び方「4番」はメーカーで20度から23度まで違います

🕐 2026年9月12日広告を含みます

クラブのイメージ

※ イメージ画像です。実際の製品の写真ではありません(メーカーの写真は使用していません)。

「4番ユーティリティを買えばいい」と言われて買ったのに、思った距離が出ない。そういうことが起きます。ユーティリティの番手表記には、業界共通の基準がありません。同じ「4番」でも、メーカーによって3度違います。

この記事の内容

  1. 結論:番手ではなくロフト角で選ぶ
  2. 主要5メーカーの番手とロフトの対応表
  3. 自分に必要なロフトの求め方
  4. ウッド型かアイアン型か
  5. フェアウェイウッドとの使い分け
  6. 主要5機種の比較
  7. よくある質問

結論:番手ではなくロフト角で選ぶ

「4番ユーティリティ」という買い方をやめてください。お使いのアイアンの一番長い番手が何度かを調べ、そこから4〜5度上のロフトを選びます。
迷ったらウッド型です。アイアン型は、振れる人のクラブです。

先にウェッジの記事で、「ピッチングウェッジ」という同じ名前でロフトが41度から47度まで6度違うことをお見せしました。ユーティリティでも同じことが起きています。

主要5メーカーの番手とロフトの対応表

2025〜2026年の主要モデルについて、メーカー公式スペックからロフト角を拾って並べました。

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ロフトPING G440テーラーメイド Qi4Dキャロウェイ QUANTUM MAXゼクシオ14タイトリスト GT
17度#2#2(カスタム)
18度H3GT2
19度#33HGT3
20度#3H4GT1
21度4HGT2/GT3
22度#4
23度#4H5GT1
24度5HGT2/GT3
25度#5
26度#5H6GT1
27度6H
28度#6
30度#6H7
34度#7

各メーカー日本公式のスペック表より(2026年9月12日確認)。タイトリストはGT1/GT2/GT3の3モデルをまとめています。カスタム対応のみの番手は注記しました。

太字の行を見てください。「4番」にあたる番手は、ゼクシオH4が20度、キャロウェイ4Hが21度、テーラーメイド#4が22度、PING #4が23度。3度の開きがあります。

3度の差は、飛距離にすると10ヤード前後です。「前に使っていた4番と同じものを」と思って買い替えると、狙っていた距離が出ないことになります。

さらに、そもそも番手の呼び方が違います。

PING#2 / #3 / #4 / #5 / #6 / #7
テーラーメイド#2 / #3 / #4 / #5 / #6
キャロウェイ3H / 4H / 5H / 6H / 7H
ゼクシオH3 / H4 / H5 / H6 / H7
タイトリスト番手表記なし。ロフト角のみ(18度・21度・24度…)

タイトリストは番手を書かず、ロフト角だけを表示しています。これがいちばん正直なやり方だと私は思います。混乱の元は「番手」という表記そのものだからです。

自分に必要なロフトの求め方

手順は3つです。

① アイアンで一番長い番手のロフトを調べる

お使いのアイアンセットの、一番長い番手(5番や6番)のロフト角を、メーカー公式のスペック表で確認します。

近年のアイアンは立っているため、「5番アイアン」が24度のこともあれば27度のこともあります。ここも思い込みで進めると外れます。

② そこから4〜5度上を選ぶ

5番アイアンが25度なら、ユーティリティは20〜21度。6番アイアンが27度でそこから下しか打てないなら、22〜23度から入ります。

ロフト差4〜5度が、おおむね10〜15ヤードの差になります。米国のフィッターも「グリーンを狙う番手の間は10〜15ヤード」を目安に挙げています。

③ 上のクラブとの間が開きすぎていないか確認する

ユーティリティの上にフェアウェイウッドがある場合、そことの差も見ます。3番ウッドの記事で書いたとおり、FWとUTは同じロフトが重なりやすいためです。

例えばPING G440では、FW #7が21度、UT #3が20度。1度差です。両方入れると、ほぼ同じ距離のクラブを2本担ぐことになります。

ウッド型かアイアン型か

ここが最も迷うところです。判断の軸は「球が上がるか」「どう打ち込むか」の2つです。

まず、球の上がりやすさの順序です。クラブフィッターの解説によると、こうなります。

ウッド型UT > アイアン型UT > ロングアイアン
アイアン型UTは中空構造でロングアイアンより寛容ですが、ウッド型ほど高さは出ません。

GDOの記事で、ギア専門のライター田島基晴氏はこう指摘しています。

ヘッドスピード40m/s以下のアマチュアだと、ロフト角20度以下のウッド型UTですら高く上げるのに苦労するかもしれない

ウッド型ですら苦労する、という前提です。アイアン型は「ロングアイアンが打てるヘッドスピードとミート率が求められる」とされています。

それぞれの性格を整理すると、こうなります。

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ウッド型UTアイアン型UT
重心深い(奥行きがある)浅い
球の高さ上がりやすいやや低い
ミスへの強さ強い(ソールが広くダフりにも強い)ウッド型に劣る
操作性低い高い(狙った方向に出しやすい)
構えやすさウッドに近いアイアンと同じ感覚
向く場面ほとんどの場面風が強いとき、低く強い球
向く人大半のアマチュアヘッドスピードがあり、ダウンブローに打てる人

出典:GDOレッスン、ゴルフドゥの解説記事より整理

迷ったらウッド型で構いません。アイアン型が欲しくなるのは、ウッド型で球が上がりすぎる、風に弱い、と感じるようになってからです。

なお、実際の製品はほとんどがウッド型です。今回調べた5メーカーのうち、アイアン型を標準ラインに持っているメーカーはありませんでした。テーラーメイドの Qi4D レスキューは公式が「ウッド型」と明記し、「トップラインをアイアン並みに薄く設定」と説明しています。

フェアウェイウッドとの使い分け

同じロフトなら、クラブが長いフェアウェイウッドのほうが飛びます。

番手長さロフト
5W42.0インチ18〜19度
3U40.75インチ18度
7W41.5インチ21〜22度
4U40.25インチ20〜21度

ユーティリティは、飛距離を犠牲にしてミスへの強さと構えやすさを取ったクラブです。飛ばしたいならFW、確実に運びたいならUT、という分け方になります。

どちらが自分に合うかは、スイングの入射角(ブロー角)で決まります。フィッターの小倉勇人氏の基準です。

払い打つ人入射角がゆるやか。フェアウェイウッドと相性が良い
鋭角に入る人上から打ち込む。ユーティリティのほうが合いやすい

主要5機種の比較

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モデル発売価格(税込)ロフト展開調整機構
ゼクシオ14 ハイブリッド2025年11月50,600円18〜30度なし
PING G440 ハイブリッド2025年2月53,900〜57,200円17〜34度あり(8ポジション)
タイトリスト GT2/GT32025年2月55,000円18〜24度あり(SureFit 16通り)
テーラーメイド Qi4D レスキュー2026年1月57,200円17〜28度あり(ロフト±1.5度)
キャロウェイ QUANTUM MAX2026年2月57,200円〜19〜30度あり(全番手)

各メーカー日本公式の価格(2026年9月12日確認)。PINGはスチール53,900円・カーボン57,200円。

注目したいのはロフト展開の広さです。PING G440は17度から34度まで6番手あり、ゼクシオ14も30度まで用意されています。

30度前後のユーティリティは、6番・7番アイアンの代わりになります。「長いアイアンが打てない」という悩みは、ここまで使えば解決します。ゼクシオ14はH7(30度)を14代目で新しく追加しており、レディスではH8(35度)まであります。メーカーもそこに需要を見ているということです。

安く済ませたい場合、1世代前が狙い目です。テーラーメイドの Qi35 レスキューは公式サイトで24,200円(元値50,600円)になっています。ただし公式に「9月24日以降、値上対象商品」と明記されているため、検討するなら早めです。

よくある質問

ユーティリティは何本入れるのが普通ですか?

決まりはありません。アイアンの長い番手が打てない分を置き換えるのが基本です。5番・6番が打てないなら2本、4番から打てないなら3本、という数え方になります。フィッターの小倉勇人氏は、ヘッドスピード40m/s前後の人に「フェアウェイウッド2本+ユーティリティ3本」という構成を挙げています。

調整機構は必要ですか?

あると便利ですが、必須ではありません。今回の5機種ではゼクシオ14だけが非搭載です。買ったあとにロフトを1度ずつ動かして番手間を詰めたいなら、調整機構つきを選んでください。一度決めたら動かさない方には不要です。

中古で買っても大丈夫ですか?

ユーティリティはフェースの摩耗がウェッジほど問題になりません。中古でも実用上の差は出にくいクラブです。ただしシャフトの状態と、ロフト角の表記が正しいかは確認してください。調整機構つきのモデルは、前の持ち主が動かしたまま売っている場合があります。

自分のアイアンのロフトが分かりません

メーカー公式サイトで、モデル名からスペック表を探してください。番手ごとのロフト角が載っています。型番が分からない中古の場合は、ゴルフショップで測ってもらえます。ウェッジの記事に、主要18機種のPWロフト一覧を載せています。

自分の飛距離のばらつきを記録する(無料ツール)

あわせて読みたい

3番ウッドは必要か|ヘッドスピード40m/sでは5番ウッドのほうが11ヤード飛ぶ
FWとUTのロフトが重なっている問題を、長い側から見た記事です。

ウェッジは何本入れるか|先に「PWのロフト」を調べてください
同じ「番手表記のずれ」の問題を、短い側から見た記事です。

この記事の情報源

最終更新:2026年9月12日/運営者:ゴルフ歴5年・平均スコア85(Qi10 Max 9度・T100)

この記事の数値は、各メーカーおよび各メディアが公表したものです。当サイトが計測した数値ではありません。実測した場合は、その旨を明記して追記します。