ホーム › 読みもの › SPEEDER BOOST BLACK と通常版の違い
新製品SPEEDER BOOST BLACK と通常版の違い10月29日発売の限定ブラックを、フジクラ公式のスペック表で通常版と並べた
更新:2026年10月3日広告を含みます
スピーダーブースト ブラック(SPEEDER BOOST BLACK)と通常版の違いは、色と重さ1gです。トルクも調子も長さも価格も、フジクラ公式の表では同じでした。
発売は2026年10月29日(木)、数量限定。1本49,500円(税込)です。
ただ、黒か白かより先に知っておいてほしい数字があります。
60S が、40R と同じ。
同じフジクラの NX GOLD と比べると、BOOST の「60S」は「40R」と同じ振動数なんです。S という文字で選ぶと、思ったよりずっと柔らかいシャフトが届きます。
平均72・ベスト68、ふだんクラブの作りばかり調べているギアオタクとして、公式のスペック表だけで BLACK と通常版を並べました。読み終えるころには、黒を待つか、通常版をいま買うか、そもそも BOOST が要らないかが決められます。
ギアオタクの本命
買うなら、いつもより1段重いモデル。50g台を使っている人は 60S。 このシャフトは手元と先端の2か所をわざと柔らかくしたシャフトで、60S でも振動数は232cpm(フジクラの参考値)。NX GOLD の 40R と同じです。重いのに柔らかい。この「重軟」の形になって初めて、シャフト自身の重みで手元がしなり、二段階でヘッドが走るという作りが生きてきます。色は好みで決めていい。黒と白で性能は変わりません。
通常版の値段と、限定 BLACK の予約楽天市場・2026年10月5日 10:17 時点
フジクラ SPEEDER BOOST 通常版(スリーブ付きを含む)新品・安い順
- オガワゴルフ 楽天市場店39,600円送料別楽天で今の価格を見る
- ONLINE SHOP RusTick39,600円送料込み楽天で今の価格を見る
- ティーオリーヴ芦屋店39,600円送料込み楽天で今の価格を見る
中古は 25,990円から(ゴルフマンモス 楽天市場店) 中古を見る
SPEEDER BOOST BLACK(10月29日発売・数量限定)を探す楽天・Yahoo!の検索結果へ
広告 楽天市場の検索で見つかった、国内の販売店の新品(右利き用)を安い順に並べました。中古・並行輸入品は外しています。価格・送料・在庫は変わります。ロフトやシャフトで値段が違うこともあるので、買う前に販売ページで確かめてください。
この記事の内容
結論
黒を待つ理由は、見た目だけ。
通常版はいまも買えて、10月29日には 30R(38.5g)も加わるのに対して、黒は数量限定で本数も公表されていないので、迷うなら先に通常版で重さと硬さを決めてしまうのが手堅い順番です。売り切れたら手に入らない、それだけの話です。
スライスに悩んでいても、外から下ろす軌道の人はシャフトでは直りません。そこが動きの問題なら、49,500円を払う前にやることがあります(下の切り分けの節)。ドライバーで250ヤード以上飛ぶ人も、BOOST は候補から外していい。フジクラ自身が想定しているのは、ヘッドスピードが遅い人です。
BLACK は全モデル1g軽い。ほかの数字は通常版と同じ
フジクラ公式の表を、モデルごとに横に並べました。違いが出たのは重さの列だけです。
| モデル | 硬さ | 重さ(BLACK) | 重さ(通常版) | トルク | 手元の太さ(Butt径) | 調子 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 30 | R | 37.5g | 38.5g | 8.2度 | 14.75mm | 先/元 |
| 40 | R | 43.5g | 44.5g | 6.9度 | 14.75mm | 先/元 |
| 40 | S | 44.5g | 45.5g | 6.9度 | 14.80mm | 先/元 |
| 50 | R | 53.0g | 54.0g | 5.6度 | 14.85mm | 先/元 |
| 50 | S | 54.0g | 55.0g | 5.6度 | 14.90mm | 先/元 |
| 60 | S | 63.0g | 64.0g | 4.5度 | 15.05mm | 先/元 |
1gは小さい。
どのくらいの差か。50S で見ると、54.0gと55.0gで約1.9%(筆者の計算)。同じ BOOST 50 の R と S の重さの差も、ちょうど1.0gです。硬さの違う2本と同じだけしか違わない、と考えると分かりやすいと思います。
トルク(ねじれやすさ)は、30の8.2度から60の4.5度まで、軽いモデルほど大きくなる並びで、この並びも通常版と BLACK でまったく同じです。
デザインは、通常版の白・青・オレンジの部分を黒と銀に置き換えたもの、とフジクラは説明しています。黒いヘッドに白いシャフトが目立つのが気になっていた人には、これが一番の違いになります。
正直、私も黒のほうが好きです。
BOOST の S は、ほかの S より柔らかい
他のシャフトと違うのは、しなる場所です。フジクラは手元と先端の2か所の曲げ剛性をわざと抑え、そのかわり手元と先端のねじれは抑えた、と説明しています(同社の呼び名は「VTC×ダブルキック」)。切り返しで手元がしなってタメを作り、インパクトに向けて先端が戻ってヘッドが走る。だから「二段階加速」。
しなる所が2つある、ということです。
この作りは、硬さの数字にそのまま出ます。フジクラが公表している振動数(1分間に何回揺れるか。少ないほど柔らかい)を、同じ社の NX GOLD と並べました。
| モデル | BOOST | NX GOLD | 差 |
|---|---|---|---|
| 40R | 194cpm | 232cpm | −38 |
| 40S | 208cpm | 252cpm | −44 |
| 50R | 208cpm | 237cpm | −29 |
| 50S | 223cpm | 257cpm | −34 |
| 60S | 232cpm | 261cpm | −29 |
BOOST の 60S は232cpm。NX GOLD の 40R と同じ数字です。40S と 50R も、どちらも208cpm。並んでいます。
文字は同じ S。中身は別物です。
いつもの「S」の感覚で BOOST の 50S を選ぶと、かなり柔らかい1本になります。実際に PING G440 MAX に挿して測った記事でも、60S は226cpm、50S は219cpmでした(みんなのゴルフダイジェスト、2026年3月)。同じ記事は 60S を、シャフト自身の重みで手元のしなりを生む「重軟」のシャフトだと書いています。
本命を「1段重いモデル」にした理由は、ここです。重さを上げても、まだ柔らかい側にいる。軽くて柔らかい BOOST は、しなりが大きすぎてタイミングが合わない心配が出てきます。重さで手元を引っぱってもらう形のほうが、ダブルキックの作りに素直です。
硬さの記号に共通の基準が無い話は、シャフトの硬さ S と R の違いでも書きました。同じ S でも、重さは47gから82gまで違います。
モデルの選び方。40S と 50R は同じ柔らかさ
30R(BLACK 37.5g)。BOOST でいちばん軽い
通常版の30Rも同じ10月29日の発売です。トルク8.2度は BOOST でいちばん大きい数字で、ねじれやすい。いまのドライバーが40g台で、それでも重く感じる人の1本です。
こんな人にピッタリ
- 今のシャフトが40g台で、振り遅れる
- 女性・シニアで、軽いシャフトの中から BOOST を試したい
選ばない方がいい人
- いま50g以上を使っている人(軽くしすぎになる)
40R・40S(43.5〜44.5g)。迷ったら重さで決める
40S と 50R は振動数が208cpmで同じです。迷ったら重さだけで決めてかまいません。軽く振りたいなら40S、重さを足して手元を引っぱってほしいなら50R。
こんな人にピッタリ
- 今のシャフトが40g台後半〜50g前後
選ばない方がいい人
- 今のシャフトで左へのミスが多い(トルク6.9度で、さらにつかまる側に動く)
50S・60S(54.0〜63.0g)。本命はこの2本
60S でトルク4.5度。シリーズの中ではいちばんねじれにくく、それでも振動数は NX GOLD の 40R と同じです。いま50g台の S を使っている人が BOOST を試すなら、私なら 60S から試します。重いと感じたら 50S に下げればいい。
順番は、重いほうから。
こんな人にピッタリ
- 今のシャフトが50g台で、切り返しのタイミングが毎回ずれる
- スライスが出るが、軌道より当たりの遅れが原因だと分かっている
選ばない方がいい人
- ドライバーで250ヤード以上飛ぶ人
- いまのシャフトで左に引っかける人
スライスがシャフトで直るのは、遅れが原因のときだけ
では、スライスは直るのか。
フジクラは BOOST を、スライサー・ヘッドスピードが遅い人・リズムが安定しない人向けと説明しています。しなり戻りでフェースの開閉が少なくなり、当たりが厚くなる、というのがメーカーの説明です。
ただ、スライスの曲がりを決めるのは、インパクトのフェースの向きと、ヘッドが動いた向きの差です。シャフトが手伝えるのは「フェースが戻りきらない」側だけ。外から下ろす軌道は、どのシャフトに替えても残ります。
ここは厳しめに書いておきます。
安くない買い物です。
49,500円を払う前に、2つ確かめてください。
- 弾道測定器でフェースの向きと軌道を見る。練習場の機械で、軌道が大きく外から入っているなら動きの問題です。フェースだけが開いているなら、シャフトやロフトで変わる余地があります。
- いまのシャフトの重さを調べる。スリーブやメーカーのスペック表で分かります。BOOST に替えるなら、その重さから上の選び方の節で1本に絞れます。
ロフトでスライスがどう変わるかはスライスはロフトで減るのかに、動きか道具かの見分け方はレッスンとクラブどっちが先かに書きました。
ドライバーで270ヤード(筆者の実測)飛ぶ私なら、BOOST は選びません。作りが悪いからではなく、想定しているゴルファーが私の逆側だからです。
黒を待つか、通常版をいま買うか
性能は同じ。決め手は3つだけです。
- 黒いヘッドに合わせたい → BLACK を10月29日に。数量限定で、本数の公表はありません。
- 今月のラウンドに間に合わせたい → 通常版をいま。
- まず試したい → 通常版で試打する。フジクラは公式サイトに試打会の情報を載せています。合うモデルが決まってから、黒を選べばいい。
買わなくていいのは、いま BOOST の通常版を使っていて、不満が無い人です。1gと色のために49,500円は払わなくていい。
もったいない。
あなたのドライバーのシャフトは、何gですか。
更新履歴
よくある質問
SPEEDER BOOST BLACK と通常版の違いは何ですか?
フジクラ公式の表では、重さがどのモデルも1.0g軽いことと、色(黒と銀)だけが違います。トルク・手元と先端の太さ・調子(先/元のダブルキック)・長さ46.0インチ・価格は同じです。
SPEEDER BOOST BLACK の発売日と価格は?
2026年10月29日(木)発売、1本49,500円(税込・税別45,000円)です。数量限定で、本数は公表されていません。組み立て代とグリップ代は別です(2026年10月3日、フジクラ公式で確認)。
SPEEDER NX BLACK と SPEEDER BOOST BLACK は同じシャフトですか?
別のシャフトです。NX BLACK は先中調子で、40〜70のモデルがあり1本44,000円(税込)。BOOST BLACK は手元と先端の2か所がしなるダブルキックで、30〜60のモデルです。
BOOST の S は、ほかのシャフトの S と同じ硬さですか?
柔らかい側です。フジクラの振動数の参考値では、BOOST の 50S が223cpm、同じ社の NX GOLD の 50S は257cpm。BOOST の 60S(232cpm)が NX GOLD の 40R と同じ数字です。