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シャフトの硬さ S と R の違いメーカー公式のスペック表で、S・SR・R の中身を並べて確かめる

更新:2026年10月3日広告を含みます

シャフトの硬さは S か R か。ここで迷う人は多いのですが、S や R という記号に、メーカー共通の規格はありません。実際に各社の公式スペック表を並べると、同じ「S」でも重さは47gから82gまで開きます。ギアオタクとしてスペック表を読み比べてきた立場から言うと、硬さの記号は最後に見るもので、先に決めるのは重さです。公式の数字で、その理由をたどります。

フジクラ スピーダー NX WHITE とグラファイトデザイン ツアーAD VF の商品画像

見出し画像の商品画像:楽天市場(広告)|フジクラ スピーダー NX WHITE シャフト、グラファイトデザイン ツアーAD VF シャフト

ギアオタクの本命

フジクラ SPEEDER NX WHITE 50S(54.5g・トルク4.7・先中調子・49,500円) 40・50・60・70と重さ違いがそろい、重さだけを変えて試せるのが強みです。50番台のSは54.5gで、市販ドライバーの標準シャフトと重さが近い。いまのクラブから乗り換えたとき、変化が重さの差だけに絞れます。

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フジクラ SPEEDER NX WHITE(スリーブ付きを含む)新品・安い順

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しっかり振る人・球が高すぎる人に

グラファイトデザイン TOUR AD VF-6 S(65g・トルク3.3・中元調子・49,500円) 65gと重く、トルク(ねじれやすさ)は3.3度。手元寄りがしなる中元調子で、球が吹き上がる人向けの組み合わせです。ヘッドスピードが40m/sに届かない人には重すぎます。

この記事の内容

  1. 結論
  2. 同じ「S」でも、重さは47gから82gまで開く
  3. R から S に上げたとき、何gの差になるかもメーカーで違う
  4. ギアオタクの目:硬さは、どうやって作られているのか
  5. 選ぶ順番は、重さ、硬さ、トルクと調子
  6. よくある質問

結論

S や R は、メーカーが自社の基準で付けている記号です。共通のものさしはありません。フジクラ SPEEDER NX WHITE の「S」は49.0gから72.5gまで4種類あり、三菱ケミカル Diamana GT の「S」は最も重いもので82gです。
だから先に重さを決め、その中で硬さを選ぶ。いま使っているシャフトの重量を調べ、そこから±10gの範囲で候補を作るのが、遠回りに見えていちばん確実です。
硬さの感じ方は振動数(cpm)で数字になりますが、どのメーカーも公式スペック表には載せていません。気になるなら、振動数計のあるショップか工房で測ってもらってください。

同じ「S」でも、重さは47gから82gまで開く

ドライバー用のカスタムシャフトから、代表的な3シリーズの「S」を並べます。すべてメーカー公式のスペック表の値です。

この表は横にスクロールできます右へスライド →
シリーズ40番台のS50番台のS60番台のS70番台のS80番台のS
フジクラ SPEEDER NX WHITE49.0g54.5g62.0g72.5g設定なし
三菱ケミカル Diamana GT49.5g56.5g62.5g72.5g82.0g
グラファイトデザイン TOUR AD VF47g(VF-4)56g(VF-5)65g(VF-6)74g(VF-7)設定なし

出典:フジクラ公式 SPEEDER NX WHITE、三菱ケミカル公式 Diamana GT、グラファイトデザイン公式 TOUR AD VF の各スペック表(2026年9月16日確認)。数字はメーカーの表記どおり。

いちばん軽い TOUR AD VF-4 の S が47g、いちばん重い Diamana GT 80 の S が82g。同じ「S」の中に35gの開きがあります。ドライバー1本の重さがおよそ300gですから、35gはクラブの1割を超える差です。

店頭で「S を1本」と頼んでも、それだけでは何も決まっていません。決まっているのは、そのモデルの中での相対的な硬さの序列だけです。

R から S に上げたとき、何gの差になるかもメーカーで違う

では同じシリーズ・同じ重さ帯の中で、R と S はどれだけ違うのか。50番台で並べます。

この表は横にスクロールできます右へスライド →
シリーズ(50番台)RSRSXトルクバット径(手元の太さ)
SPEEDER NX WHITE 5051.5g53.0g54.5g56.0g4.7度(共通)15.20→15.35mm
Diamana GT 5056.5g56.5g56.5g59.5g4.7〜4.6度15.50mm(共通)
TOUR AD VF-555g(R1)設定なし56g59g4.3度(共通)15.15→15.30mm

出典:各メーカー公式のスペック表(2026年9月16日確認)。バット径は手元側の外径で、フジクラは端から150mmの位置の値。TOUR AD VF-5 には R2・R1 があり、表の R は R1。

フジクラは R から S へ3.0g重くなります。ところが Diamana GT 50 は、R も SR も S も56.5gで、重さが変わりません。硬さだけが変わり、重さは据え置く作りです。

つまり「R から S にしたら重くなった」も「硬さだけ変わった」も、どちらもメーカー次第で起こります。記号だけを頼りに乗り換えると、何が変わったのか分からなくなります。

ギアオタクの目:硬さは、どうやって作られているのか

1. 手元の太さ0.05mmで硬さを刻むメーカーがある

SPEEDER NX WHITE 50 のバット径は、R が15.20mm、SR が15.25mm、S が15.30mm、X が15.35mm。0.05mmずつ太くして硬さを作っています。紙一枚ほどの差です。

いっぽう Diamana GT は40番台から60番台まで15.50mmで統一されています。手元の太さではなく、中の素材の重ね方で硬さを変えているわけです。

グリップを挿す側の太さが違えば、同じグリップでも握った太さが変わります。工房でグリップ交換をするとき、下巻きのテープで太さをそろえるのはこのためです。

2. 重さを変えると、トルクも一緒に動く

トルクはシャフトのねじれやすさで、数字が大きいほどねじれます。SPEEDER NX WHITE では、40番台が5.4度、50番台が4.7度、60番台が3.7度、70番台が2.9度。軽いモデルほどねじれやすいという関係が、どのシリーズでも同じように出ます。

硬さの記号を R から S に変えても、トルクはほとんど動きません。フジクラもグラファイトデザインも、同じ重さ帯ならトルクは共通の値です。球のつかまりや方向のばらつきを変えたいなら、硬さより重さを動かすほうが効きます。

3. スチールは、モデル名の数字が重さとは限らない

アイアン用のスチールで代表的な日本シャフト N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 は、公式表で R が111.0g、S が114.0g、X が120.0g、TX が126.0g。「120」と同じ重さになるのは X です。S を選ぶ人にとっては114gのシャフトということになります。

同じく TOUR 105 は R が103.0g、S が106.5g、X が112.0g。モデル名の数字は、そのシリーズの目安であって、自分が買うフレックスの重さではありません。

4. 振動数は、どのメーカーも公式表に載せていない

硬さを数字にしたものが振動数(cpm)です。グリップ側を固定してヘッドを揺らし、1分あたり何回振れるかを測ります。ところが今回見た4社の公式スペック表に、振動数の記載はありません。

媒体の目安では、230〜250cpm前後がR相当、260〜270cpm前後がS相当とされています(ワッグルONLINE)。ただしこれは組み上がったクラブでの目安で、シャフト単体の表記とは別物です。気になるなら、振動数計のあるショップか工房で、いまのクラブを測ってもらうのが早い。自分のクラブの数字が分かれば、次に選ぶときの基準ができます。

選ぶ順番は、重さ、硬さ、トルクと調子

商品画像:楽天市場(広告)。画像を押すと楽天市場の販売ページに移ります。

最初に決めるのは重さです。いま使っているドライバーのシャフト重量を調べ、そこから±10gの範囲に候補を絞ります。メーカーの製品ページか、クラブに貼られたシールで分かります。分からなければ、ショップで量ってもらえます。

次が硬さです。ヘッドスピードの目安は、R が35〜40m/s前後、SR が38〜42m/s前後、S が40〜45m/s前後、X が45m/s以上とされています(ワッグルONLINE)。この目安もメーカー共通の基準ではありません。同じ S でも、上の表のとおり中身が違うからです。

最後にトルクと調子で絞ります。球が上がらないなら先調子寄り、吹き上がるなら中元から元調子寄り。2026年に出たシャフトの一覧は最新シャフト 2026にまとめました。重さとトルクの数字で並べています。

ひとつ実務的な話を。硬さで迷ったときは、1つ軽い番手の S と 同じ番手の SR を比べてみてください。たとえば NX WHITE なら、50S(54.5g)と60SR(60.5g)。重さが6g違うので、振ったときの差は硬さよりも重さとして出ます。どちらが振りやすいかで、自分が重さと硬さのどちらに反応するタイプかが分かります。

よくある質問

S と SR で迷ったら、どちらを選べばいいですか?

いま使っているクラブのシャフト重量と、同じか近いほうを選んでください。硬さの記号はメーカーごとの相対的な序列なので、記号をそろえても他社の同じ記号と同じ硬さにはなりません。判断できないときは、振動数計のあるショップでいまのクラブを測ってもらうのが確実です。

同じ「S」なのに、前のクラブより硬く感じるのはなぜですか?

重さ・トルク・手元の太さが違うからです。たとえば SPEEDER NX WHITE 50S は54.5g・トルク4.7度、Diamana GT 70S は72.5g・トルク2.9度で、どちらも表記は S です。重い側はねじれにくく、その分しっかりした振り心地になります。

振動数はどこで測れますか?

振動数計を置いているゴルフショップや工房で測れます。クラブを持ち込めば数分です。シャフト単体のスペック表には振動数が載っていないので、組み上がった自分のクラブを測るのがいちばん実用的です。

ドライバーに最初から付いている標準シャフトの S と、カスタムシャフトの S は同じですか?

同じとは限りません。標準シャフトはメーカーがそのヘッドに合わせて作らせたもので、重さもトルクも製品ごとに違います。比べるときは記号ではなく、重量とトルクの数字を見てください。

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この記事の情報源

最終更新:2026年10月3日

スペックと価格は、メーカーの公式サイト・プレスリリースと各メディアが公表した値です(2026年10月3日確認)。当サイトが計測した数値ではありません。